青森の山中に鳥居のあるピラミッド!その謎がえぐかった【新郷村 大石神ピラミッド】

前回青森県新郷村の戸来にあるキリストのお墓を紹介しました↓

なぜ青森の戸来にキリストの墓が!?嘘か真かどうなのよ【青森県 新郷村】
青森県新郷村の戸来にキリストの墓があるという…。ぶっ飛んだ町おこしだなーくらいに思っていたら、調べてみるとおやおや…。なぜこの場所にこのような説が湧き半世紀以上祀られているのか…。

いやぁ竹内文書のインパクトですよ。
※竹内文書という古文書については上の前回の記事に書いてあります。

で、竹内文書&キリストの墓の真贋は置いておくとして(私如きの知識では分かりようが無いし)、そのキリストのお墓より南西に約5kmのところにまたパンチの効いたものがあるんですわ。

ピラミッドですっ(柔らかな笑顔)。

てことで今回の【つくねの行ってみたいするめ処】は……
大石神ピラミッド。

羽井内沢の北にある小山にその大石神ピラミッドはあります。
ハハッと乾いた笑いをしそうになるのをグッとこらえてくださいまし。
そこにはただの町おこしのハッタリこじつけ造形物と一蹴できない濃いストーリーがありますんで。

いってみましょう。

時は1935年(昭和10年)。青森県の戸来に突如竹内巨麿氏が現れて、2つの盛り土を見て、「これはキリストの墓だ!」と言うわけです(片っぽは弟のイスキリのお墓)。
で、根拠は「竹内家に代々伝わる神代史、竹内文書に全てが書かれているのですわいや!」と。
で、そこから戸来村とユダヤを繋ぐミッシングリンク的な共通点がちょこちょこ出たりして、地元住民、オカルトマニアやそういうのがラブズッキュンな方界隈でふおおおお。今もなお戸来ではキリストのお墓を町ぐるみで祀っているという。

で、そんな素敵?な話がありつつ、実はキリストのお墓が竹内巨麿氏に発見された翌日に大変なことが起きました。

「ピラミッドも発見しちゃいましたサーセン」

嘘だろ。

場所はキリストの墓より南西に5km進んだここ。

近すぎるって。

見つけた人は戸来出身の日本画家の鳥谷幡山氏。
この鳥谷幡山氏。
竹内文書に親しんでいまして
前日のキリストのお墓発見の時にも竹内巨麿氏に同行していまして。
で、このピラミッド発見時も二人は一緒にいた説もありけりでして。
あれ?仲良し?

で、件の竹内文書には日本国内におけるピラミッドのことも書いてあります。
なんでも世界中の全てのピラミッドの起源は日本にあるんだぜ。
そんでもって日本にはエジプトよりも古い数万年前のピラミッドが7つ存在しているんだぜ。と書いてあります。

ということはだよ?

竹内巨麿氏「鳥谷幡山さん、日本にはバリ古いピラミッド7基もあるんすわ」

鳥谷幡山氏「マジすか!いかちーすね。あ、近くの山にも石パねーとこあって、竹内文書的にピラミッドっぽいなーってとこあんすよ。行きます?」

竹内巨麿氏「あー…どしよっかなーあーでもなぁー…そしたら今から行くわー」

鳥谷幡山氏「石これっすね」

竹内巨麿氏「あーこれなんつーかピラミッドだわ」

鳥谷幡山氏「やばたにえん俺ピラミッド発見してたわ」

的なね。
完全に想像なんだけど、こんな雰囲気的なね。

もう新郷村大変。
いきなり教祖様が来て村内にキリストの墓できたと思ったら、翌日にピラミッドできてもうた。

で、話はここで終わらなくて、後日この大石神ピラミッドにお墨付きを与えた人がいるんです。

それがもう一人キーパーソン。酒井勝軍(さかいかつとき)氏です。
この酒井勝軍氏。その界隈ではピンとくる方も多いのではないでしょうか。ウンッ。

酒井勝軍氏。
いろいろな顔を持った方ですが、サクッと説明すると、日本初の日本国内ピラミッドの研究家&発信者です。
明治時代にアメリカに渡り牧師となって帰国。その後神道に改宗。昭和になって陸軍情報部嘱託としてエジプトのピラミッドの調査。その時に日本にもピラミッドがあると確信して国内で活動を開始。日本でピラミッドをいくつも発見、認定(真贋、是非は例の如く置いておいて)している方です。

そしてそして……
酒井勝軍氏は竹内文書の研究家です。

まとめるとキリスト教の知識あり。神道の知識あり。ピラミッドの知識あり。そんな人が竹内文書に傾倒し、その内容と自分の知識を元に大石神ピラミッドを調査した結果。

「いや本物ですアザした」

とお墨付き。

その結論に至った根拠的な、状況証拠的な、雰囲気的なものがあるんです。
※断じて鳥谷幡山氏と酒井勝軍氏が友人関係だったからとかは関係ないです。

まずこの大石神ピラミッドは私達がよく想像するエジプトにある完全人工のものと違って、自然の山の地形を利用して作られた半分自然、半分人工、みたいな感じです。日本にあるピラミッドは大凡そうらしい。

そしてこの巨石群は、エジプトのピラミッドのようなお墓ではなく、太陽の礼拝所として古代人たちは崇めていたのだそう。神殿みたいな祈りの場ですね。

で。
大石神ピラミッドはまず鳥居があります。

ジャパニーズ!

そしてその鳥居をくぐると現れる石たちが面白い。

エントリーNo.1太陽石

古代においてはピカーっと光っていて、古代人たちはこの石を太陽石として礼拝していたそうな。

エントリーNo.2鏡石

四方が10m以上もある巨大な石なんですが、石の表面に神代文字がびっしり掘られていたそう。【そう】って言うのは安政4年の大地震で倒れてしまって文字面が下になって今は見えないらしいのです。で、何度も引き起こそうとするんですけど、その度に突然大雨になって中止に追い込まれるらしい。アメージング。

エントリーNo.3方位石

方位石と呼ばれる10m以上もある巨石には1メートル程の割れ目があります。この割れ目が正確に東西を示しているそう。

エントリーNo.4星座石

星座石には古代の主要な星座が刻まれています。

どうよ?

ん?

番外編として大石神ピラミッドからさらに600m程進んだ先に上大石神ピラミッドなるものがあるらしい。
で、そこに行きつくまでの林道が中々に険しく歯ごたえのあるトレッキングコースらしく、またそこからの景色が素晴らしいそうです。いいですね。
もはやピラミッド関係ない話してるわ。

今回(らしい)と(だそう)が多すぎて申し訳ない。
いやこの【行ってみたい】シリーズは実際行ったわけではなく、私つくねの行きたい場所を語るシリーズだからGoogle&伝聞故に(らしい)になってしまうのはあるんだけど、それにしても今回はひどい。
だって真偽不明だし、断定できないことばかりだから。

でも面白いなと思ったのは、上記の石の質がそれぞれ異なっていて、その一つは青森県の日本海側にある深浦から採れる石質と同じなのだそう。それを鬼が運んだという伝説とかもあって。ついに鬼まで出てくるんかいと。

で、ここは鳥居があるから神社なのか?とか。
御朱印はどうなん?とか。
もう考えれば考えるほどにいろいろ謎すぎてな。
大石神ピラミッド
でも自分的に今回こうやって記事にして思うのは、やはりこの地には何かしら人を惹き付ける力があるのかなと。巨石信仰とか古文書の真贋抜きにして、今もこうやって人が集まりあーだこーだ言える場所になってるってことが、何かしらの力を持った土地なのかなと。

と、ファジーに締めてみました。
てかこの記事書くのすごい楽しかった笑

∞つくね∞