富山の石仏&石像がいっぱいある公園みたいな場所の正体【富山市 神通川沿い】


360°
石仏がぁぁああ
ぎょうさんんんぅぅ

ということで今回の【つくねの行ってみたいするめ処】は……

♦おおざわの石仏の森♦
&
♧ふれあい石像の里♧

このナルトの影分身よろしく延々増殖したかのような石像&石仏のオーケストラ。
実は珍スポット界隈では大変有名な名所でして。
狂おしいほどに魂がバイブレーション的するめ処フレーバーがしてますわ。

まずこの♦おおざわの石仏の森♦♧ふれあい石像の里♧は、ほぼ同じ施設が2箇所にあります。

♦おおざわの石仏の森♦っていうのがあって、そこから約1km離れた場所に♧ふれあい石像の里♧というのがあるのです。

名前が似てて少しわかりにくいけど、二つには大きな、そして素敵な特徴があるのですフフフ。

富山県大沢野。見てわかる通り神通川第二ダムのほとりにありまして。
こんな長閑で素敵な川沿いの道に突如大量の石仏現れたらそりゃ界隈ざわつきますわ。

で、この石仏の森と石像の里を一言で言うと、

富豪の
本気の
奉仕

まず、♦おおざわの石仏の森♦からいってみましょう。

ここにある石仏の数はなんと570体!
内訳は500体の羅漢像プラス如来、菩薩、明王などで合わせて570体。

羅漢とは、お釈迦様のお弟子さんの中で最高に位が高い方々に与えられる称号のようなものです。

そしてその石像が五百体。これはまんま【五百羅漢】です。
【五百羅漢】とはお釈迦様の教えをまとめる会議開くよーって集められた五百人の羅漢のこと。またその会議の様子を表した像たちのことです。

で、この像たち皆様表情豊か。いい。
この石仏たちがある山には斜面に沿って歩道があるので、その御尊顔をじっくり見ることができる。これは映え映えの予感。

またその像が眺める先にあるのが富山県屈指の景勝地である神通峡なのも良いです。
紅葉の季節なんて……ぎゃふん。
ちなみに神通川沿いを走ってた廃線のレールを自転車で走れます↓

石仏の森

神通川沿いの廃線後鉄路を自転車で走れるレールマウンテンバイク。これやりたい。


で、♦おおざわの石仏の森♦には無料の休憩所もあって。
トイレや売店、電話、そしてまさかの係員さん常駐!無料の施設でこのおもてなし精神。

で、ここはお寺?神社?と思いますが、これまさかのノー宗教です(羅漢などの仏教を元にしてますがこの施設自体に住職さんも神主さんもおりませぬ)。

で、こんな素敵すぎる大量の石像施設?を創設したのはどちら様でしょうかというと……。

医療法人社団・城南会の会長であられた故・古河睦雄先生です。

富山市内で医療、福祉、温泉、不動産など幅広い事業をされていた、はっきり申し上げますと大変な富豪的な方であります。

そんな古川睦夫先生はこの大沢野に【おおざわの石仏の森&ふれあい石像の里】を築くことで人々の心がホッと和めば&少しでも観光名所になれば幸いとの想いで、1990年代にこれらの施設を創られたのだそう。
その費用は6億。もちろん私財。パなさ完全無欠。

で、更にそこから約1km程進んでいくと……

出た。♧ふれあい石像の里♧

で、こちらも上記の古河先生の想い&基本コンセプト的なものは変わりません。

ではなぜ。

なぜ先程の石仏の森とは別にここが作られたか?

そんなもん。

世界一になりたかったから。

なんの?

羅漢像の数世界一。

ふれあい石像の里で追加した羅漢像の数。

300体。

合わせて800体。八百羅漢。祝・世界一。

休憩所でもらえるパンフレットにも八百羅漢と書かれています。

※このパンフレット。古河睦夫先生とご縁のあった学校の先生が好意で作成されたものらしいのですがクオリティがパない。

他にも♧ふれあい石像の里♧が♦おおざわの石仏の森♦と明確に違う点がある。

こちらは羅漢像だけでなく、十二支の動物やライオンやワシ、人魚、ビーナスなどがいる。

いや急に。

そしてなんと古河睦雄先生の友人、知人、親戚、先輩、社員などのガチ現実人間もいる。

いやなんで。

おもむろにガチ知人彫刻。
その数なんと400体以上。

いや友達多い。

しかもアートなのかファンタジー要素なのか皆様いろいろ手に持ってて、本、酒、魚、人形(小人?)、銃にペガサス…いよいよなんでもありなカオス展開。

なんだ…

最高か…

古河睦夫先生が縁を大切にしたい方々へのお礼の気持ちを込めて、中国の彫刻家ルウチンチャオ氏へわざわざ知人の写真を送り、中国の山東省で一体一体丁寧に制作され日本のこの場所まで運ばれたのだそう。石像の下にはもちろん名前やニックネームが彫られてるから安心してくれ。

この知人石像完成した時にさ。
このことを知らない友達目隠しして連れてきたらさ。
本気で仲間石化したと思うよね。

余談だけど最初は白い像だったらしいのだけど、自然の力と年月でSIRENの伊東家みたいにな、怒られる。

ここからが噛めば噛む程味わい深いするめなポイント。

古河睦夫先生の方針としてこの施設では営利を行わないことを徹底。
入場料が無料なのはもちろん、休憩所の飲み物までサービスするレベル。
そして休憩所の囲炉裏では希望すればバーベキューしてもいいよーって。

この精神が私の心にフルスイング。
キブする前にテイクしたがる卑し浅ましとんぼ帰りのつくねたん。古河先生のこの奉仕する精神が巡り巡ってしまう。しかも特定の好意のある人間だけでなく、社会&地域に対しても。はぁ……フルスイング釘バットverやわ…。

そしてこの施設の最大の特徴。
ここまで石仏が並んでいて……
宗教が絡んでない。
大抵はこれだけの規模の石仏なら神社仏閣はセットよね……。

でもそれがない。

その実体が社会奉仕の願いが込められた世界一の石像たちなのもほんとにほんとに。ライオンだ。実際ライオンいたしな。そら取り乱しもするわ。

【おおざわの石仏の森&ふれあい石像の里】でした。

∞つくね∞