大串貝塚ふれあい公園に座るダイダラボウの巨人伝説がわりと怠惰【茨城県 水戸市】

巨人がｽﾝｯ。
もうたまらん。
ということで今回の【つくねの行ってみたいするめ処】は大串貝塚ふれあい公園です。

場所はここ、茨城県水戸市笠原町↓

水戸と聞いたら脊髄反射的に「納豆！」と声高に叫ぶ人ほど、実は水戸の知識納豆以外知らない説。

今回巨人にあまり興味ないよー、巨大生物恐怖症ですよーて人は水戸市のマスコットキャラみとちゃんだけでも覚えて帰ってほしい↓
みとちゃんの公式HP
水卜麻美アナがいる為検索で圧倒的に不利にも関わらず【みとちゃん】で勝負を仕掛けるその姿勢。このみとちゃん。好奇心が旺盛で友達をおもてなしするのが大好きな女の子。Twitterもラインスタンプもあるぞ。（個人的にデザインがツボ）

大串貝塚ふれあい公園の話です。

そんな水戸市の塩崎町には冒頭の通り貝塚があるんです。
しかもかなり古い縄文時代前期のもの。石器時代の遺跡やぞ！バリすごいんやぞ！。
でも。
悲しいかな貝塚って観光地としては「あ……うん…」なな空気感が漂ってましてですね。なんだろうね。大遺跡なのにね。好きなんだけどな。派手さに欠けるんかな。
でかい恐竜の化石！マンモスの牙！耳くそ味！みたいなのに比べると貝を食べて捨てた跡……うん…みたいな。

でも、安心してほしい。
この水戸市にある大串貝塚は一味違います。

なんと巨人がいます。

で、なんで巨人？となるわけですが、ここで出てくるのが……
ダイダラボウ伝説。

場所によって【デイダラボッチ】【だいだらぼう】【デイラボッチ】【タイタンボウ】などたくさんの呼称がありまして、もうその辺は知らん。

で、日本には古くからこの巨人伝説が数多あるわけですが、特に山や湖沼に関してはほぼ関わってんじゃない？ってくらいに多い。富士山なんて巨人が富士山作るために近江の土掘り返したらそこが琵琶湖になったんだよ。規格外。超弩級。ハタ迷惑。

で。上に書いた通り巨人伝説は山や湖沼に多いんですけど、この大串貝塚はちと新しい。
ダイダラボウ×貝塚
斬新なコラボ爆誕。

昔話をば。

いやズボラか。

で、実話はどうなん？というと。

いや一緒か。
いや怠惰ラボウか！なんつってな！

貝塚って聞くとシジミ的な貝ばかり積まれているのかなと思っでたんだけどこれが侮りがたし。ハマグリ、アサリ、カキ、サザエ、アワビ、スズキ、タイ、そしてイノシシに鹿。釣り針や貝刃まで。もはや海原雄山の祖先説。

で、そんなすごい貝塚が発見されて、地元民テンション上がりまして。
しかもこんな内陸でこんな貝塚見つかるなんて、これもう巨人の仕業だろと。
手伸ばして捨ててたろと。
そうして巨人伝説が作り上げられ後世に伝えられたとか……。

歴史を紐解くと奈良時代にはすでにこの貝塚すげぇ！ってなってたそう。なんでわかったかというと、奈良時代初期の713年に編纂された常陸国風土記（ひたちのくにふどき）という茨城県の今で言う郷土誌的なやつに記されていたから。

で、こんな古い文献に載っている貝塚は他にないよ！ってことで、大串貝塚は文献に残る世界最古の貝塚に認定されています。そうして時は現代。
その世界最古の大串貝塚を活かした町おこししようぜ！ってことで、その周りを整備して平成3年に大串貝塚ふれあい公園オープン。
目玉は巨人伝説にしましょうや！とバカでかい巨人像作っちゃいました。
これが気合バーストストリームで高さ15m以上ある。奈良の大仏よりでかい。一見石像っぽく見えますが、強化プラスチック製。体内の階段を上って手のひらからの眺望を楽しむことができる嬉しい仕掛けあり。しかも見学無料。

「せやかて巨人と貝塚っていまいちピンとけぇへん人もおるんちゃう？」風な懸念はなんのその。完成当時の来客数は一年で20万人以上。大人気。
その来客をほじっては食い。食っては捨て……つってね。

で、件の貝塚ですが、貝層断面観覧施設でその様子を観察できる。
こんな感じ
思ったよりわんさか。

大串貝塚ふれあい公園のはそれ以外にも以下のホットなスポットがあって。
本当にちゃんとした公園だなと。

縄文くらしの四季館

この一階部分で旧石器時代から近世までの水戸市の歴史を紹介してる。なんや楽しそう。

縄文ひろばの復元住居

縄文、弥生、古墳時代の復元住居が。最高と言わざるを得ない。

太古広場

巨人足跡池。
常陸国風土記に巨人の足は「長さ四十余歩、広さ二十余歩なり」と載ってたから再現してみました☆という凝り性具合がそそる。

花見スポット
大串貝塚ふれあい公園は花見スポットとして大人気。
80〜90本もの桜が花見客を楽しませてくれる。
桜✕巨人。お弁当✕巨人。
そしてみそつくねが動画にした静岡の中野かじかわ公園の桜もぜひ（まさかの咲いてないVer）↓

∞つくね∞