全長1kmの巨大ヒマワリ迷路が真っ赤なクリムゾンクローバーで埋まる理由【ひまわり村 石川県 河北郡】

前回の記事では石川県の河北潟の切なすぎる歴史とそこに凛として並ぶメタセコイア並木の紹介をしました↓

干拓地に冬ソナの道と呼ばれるメタセコイア並木があるのだが……【石川県 河北潟】
石川県の河北郡に通称『冬ソナの道』メタセコイア並木がある。その開放感たるやトップクラスなのでは……!と思いワクワクしながら調べたら、そこにはとんでもなく切ない歴史が……。

いや泣ける。

だけど、この河北潟はそれだけじゃない。

ということで今回の【つくねの行ってみたいするめ処】は……

ひまわり村です。

ここは本当たまらん。

場所はここ。石川県河北郡津幡町↓

まず。前回の記事でも書いたけど、この河北潟干拓地の説明をもう一度つるっと説明。

この土地は昭和38年から60年にかけて【国営河北潟干拓土地改良事業】を行いました。

「食糧が無いからこの地を干拓しようぜ!」
「田んぼで米たくさん作ろうぜ!」
「無事干拓地が完成したぜ!」
「米作るぜ!」
「え!」
「米過剰による減反政策で水田禁止!?」
「畑地と酪農のどっちかにしろ!?」

あの……

という歴史がありました。

で、そうなると当然だけど、入植者ガッツリ減って土地余るわけです。だからこそ前回のメタセコイア並木はあんなに開かれた景色の中にあって……グスッ……大変美しいという……切な…。

で。そんな背景があったからかどうかはわからないけど、この干拓地の親しみやすさアップだぜ!ってことで、1995(平成7)年にひまわり村が開村しました!


ひまわり【村】と言っても本当の市区町村ではなく、ヒマワリを活かしたレジャー施設?空間?畑?的な場所です。

だけど侮るなかれ。
このひまわり村。
実はめちゃくちゃ気合入ってて。

まず村の広さ。約2.3ha
よくわからん。
サッカーコートがまるまる3面入る広さ。
でかい。

で、その敷地内に名前の通り大量のヒマワリが7月下旬から8月上旬にかけて咲き誇ります。
その数35万本…!ほぼ全面ひまわり畑。

で、この場所。よくあるただのひまわり畑じゃない。
なんとそのヒマワリ畑の中に全長1kmの巨大迷路がある。

想像してほしい。ヒマワリって高さがだいたい2mくらい。その迷路が1km。

迷うって。

視界利かない迷路って本当迷う。

で、行った方のブログを見るとやっぱり。
このひまわり村の巨大迷路。
普通に大人でも迷うらしい。

北陸カレー物語「ナマステ」さんのブログ↓

ひまわり村の迷路に行ってきた(´∀`) (石川県津幡町)
やっぱ二つ仕事掛け持ちはキツイですねー。全く時間がない(>_...

これ地図や方向感覚弱い人なら絶対1km以上歩くことになりそう。
めっさ暑い真夏に
チャレンジする人はくれぐれもお子さんの手を握り、万が一に備えてお子さんと自分それぞれに水筒と麦わら帽子(必須ダゾ)装備で。

で、このひまわり村には展望台があるんだけど、この仮設感が最高。

これは高まる…!
この展望台に立って360度見渡したらそら映えるだろうな。動画撮りたい。

で。これで終わりでも、もちろん素晴らしい。
素敵なヒマワリ畑。巨大迷路。しかも夜間ライトアップもしてくれる。無敵。

ただ。これだけで終わらないのがひまわり村。

なんとここ。
春にはクリムゾンクローバーもびっしり植えられます。

※クリムゾンクローバーは他にもストロベリーキャンドル、ストロベリートーチ、オランダレンゲ、和名のベニバナツメクサなどとも呼ばれています。

で、このクリムゾンクローバーもなかなかレアで4月下旬から5月にかけての少しの間しか見られません。

で。このクリムゾンクローバーはヒマワリの連作障害を防ぐための緑肥なんです。

ああなるほどね!の人は下の説明すっ飛ばしてもらって。

さくっと説明すると、

ヒマワリばっかり植えてると土地の栄養分やら微生物のバランスが崩れて生育不良を起こしてしまう。

で、それは困るというこでクリムゾンクローバーさん登場

クリムゾンクローバーはマメ科でして。
レンゲや大豆などもそうですが、こうしたマメ科の植物の根っこには「根粒菌」と呼ばれる共生細菌がついてて、こいつが空気中の窒素をアンモニアに変換してくれるんです。
これがすごく大切で、多くの植物がそのままでは吸収できない空気中の窒素をこの菌がアンモニアにすることで養分として利用できるようになるのです。これを窒素固定と言います。

で、ひまわり村のクリムゾンクローバーさん。
見事に咲き誇ってるなー……からの

刈り取ります。
で、細かく砕いて土にすき込みます。

全ては夏のヒマワリの為に…!

でも夏のヒマワリ同様ハート型の写真撮る場所も用意されてたりして、とてもウェルカムな雰囲気なので行ったら満足感あると思う。
なにせ全面真っ赤。
ストロベリーキャンドルとはよく言ったもんですわ。

で、そのクリムゾンクローバーがまた夏のヒマワリの栄養になってると思うとクる。

で、ここで懸念点。

先程のヒマワリしかりクリムゾンクローバーしかり、こういう花畑系って、見頃を見計らって満開時期を予想してほぼ賭けでよし行こう!って家出る。

でも

満開時期は今頃かなー
現地着いたら
あれ?
そこまで咲いてなくない?
あれ?
見頃過ぎてない?

でも安心してくれ。

なんと。ひまわり村。
ライブカメラがある↓

ひまわり村ライブカメラ

グッジョブ。

で、ここからはネットでチラッと見ただけだから間違ってたらごめんな情報なんだけど。

なんでも。

ここ、秋にはコスモスも咲くとかなんとか……

こればかりは情報少ないからわからない。ネットにあるふわふわ情報だから。

現地の人ならわかるのかな。でももし咲いてたら春、夏ときて秋も押さえるのかい。冬は雪景色あるから実質コンプリート。

前回の記事のメタセコイア並木、今回のヒマワリ、クローバー、それ以外にも河北潟にはすごい桜並木(母恋街道 千本桜)もあって↓

※これ全部桜です↑

今回この内灘の干拓地を調べてこうやって二回に渡って記事にしたけどかなり熱い場所だというのが少しでも伝えられてたら。

最後にわりと大切なこと言うと。
この河北郡ひまわりの村。
駐車場60台あって入場料無料です。
フゥーー↑

∞つくね∞