私つくねの住んでる場所は冬でも滅多に雪が降らない場所でして。
降ったとしても、親の顔色を伺いながら高級レアアイテム味海苔をふわふわっとまぶす程度なもんで。
だから雪が積もろうものなら、狂喜乱舞する心を抑えながらクールに写真をパシャパシャした後に相棒のみそに鬼連投するぐらいには特別なイベント感があるのです。で、そんな雪フレッシュマンが死ぬまでにちゃんと見たいものがあって。
それは、
流氷。
ということで今回の【つくねの行ってみたいするめ処】は……
日本で最も流氷に近い駅。
北浜駅です。
駅から流氷見られるのはレアいよなーとストリートビュー見てたら……。
どういうこと…!?!?
まず、北浜駅があるのはここ↓
網走です。正確には網走市です。
そのすぐ南側に網走郡があってちと紛らわしいのだけど、海に近い方の網走市です。
で、網走に行ったらマストな観光。
刑務所と流氷。
※個人の見解です。
刑務所の方は博物館網走監獄というのがあって↓
かなり行きたい。てか絶対に行く。かなりいろいろな学べると思う。
ただ今回は趣旨ブレるので博物館網走監獄置いとくとして…
この記事の主役は『流氷』の方。
で。ざっくばらんに『流氷』と言ってるけど、大きく分けて2種類あって。
【氷山】→雪が氷河となって海に流れ込んだもの
【海氷】→海水そのものが凍ったもの
で、オホーツク海の流氷は海氷
で、そもそも海氷はどうやってできのかをおさらい。
ついでにオホーツク海の海氷についても学んでいこう。
オホーツク海の一番寒さがエグい場所は北西部。
そこで海の表面に氷晶と呼ばれるものすごく小さな針っぽい結晶ができる。で、この氷晶が厳しい寒さで少しずつ大きくなって。
そしてそれが海面をうっすら覆って。
で、それがお互いぶつかって結合するとなんとこんな蓮の葉状になって。で、その蓮葉氷はぶつかり合いながら大きく成長しつつ……。
ゆっくりと北海道のオホーツク沿岸に南下してくるわけです。
最初は本当に小さな氷晶が、頑張って切磋琢磨しながら成長して最終的には厚さ1〜2m、大きさは大きなもので数km程の流氷になるなんてグッとくる。
で。前置きが長くなってしまったけど、そんな流氷を日本で唯一駅から見られる場所が北浜駅なのです。
北浜駅について。
北浜駅は北海道釧網(せんもう)本線の木造無人駅。
釧網本線は名前の通り釧路から網走市までを繋ぐ路線。
こんなかわいい見た目でトコトコ走ってるの想像したらほっこり……と思ったらこの路線周辺にあるものがやばすぎる。
阿寒国立公園。
釧路湿原国立公園。
知床国立公園。
網走国定公園。
とんでもねぇ。
全国でも有数の自然満喫ドリーム路線。
そしてその路線にある北浜駅は、流石『流氷に一番近い駅』。
波打ち際から20mくらいに建ってる。
そらプラットホームからは当然海を一望できらぁな。
そら知床半島も見えちまわぁな。
世界自然遺産も眺められらぁな。
うん。
現実感がないレベルで素晴らしい場所だということはわかった。
ただ…。
ただな……。
これなに。
駅舎の待合室にびっしり貼られてるこれはなに。
ははん。
わかったわ。
さてはこれ。
やることリストだな。
で。これ一体何が貼ってあるかというと
名刺
切符
旅の足跡
何かしらのメッセージ
etc……
ホワイ。
ホワイアイムミー。
だいたい。
毎回。
頭の中で叫んでる腹痛い。
種明かし。
昔々、ここには落書き帳的なのがあって、そこに皆が旅の思い出を自由に書き込んでいたそうな。
また、入場券を買ってくれた人には浜辺の貝を通行証として渡すサービスなどをしていたそうな。
旅人はその貝を手に嬉しそうにらくがき帳にその足跡と思いのたけを書き残したそうな。
しかし。
で、そのらくがき帳が無くなってからというもの。
北浜駅を訪れた旅人は泣きました。
「何かしらの痕跡を残してぇ」と。
「やっと着いた感を発散してぇ」と。
「てか自己主張してぇ」と。
で、ここで思ってもみなかったことが。
2008年にこの北浜駅がロケ地となった中国映画【狙った恋の落とし方】(中国語原題→非誠勿擾(フェイチェンウーラオ))が大ヒット。
中国に空前の北海道観光ブーム襲来。
中国人爆裂訪問。
どうなったか。
中国人貼っちゃう。
日本でも【網走番外地】、み【にくいアヒルの子】など北浜駅はロケ地となったりもしてて。何より元々国内でもフォトジェニックなスポットとして人気で。
で、北浜駅来てみたらなんかめっさ貼ってある。
どうなったか。
日本人も貼っちゃう。
で、いつの間にか壁こんなんなってましたと。
ストリートビュー見た瞬間はファンキーな事故物件かと思ったよ。
でも蓋開けたらノリ的には修学旅行生の〇〇参上!と一緒だったよ。
逆に安心したよ。
そして。
たぶん。
俺も絶対書くよ。
俺どこでも書いてるよ。
自己主張一番激しいよ。
で。話は駅舎にうつりまして。
駅舎は無人なんだけど、先ほどの待合室の他に「停車場」という名前の喫茶店があって。
この「停車場」は昔駅で使ってた事務室を利用して1986年から営業してる喫茶店。
のどか懐かし系の雰囲気でホタテカレーやオホーツクラーメンなど観光客の秘孔を突いてくるメニューを展開。
それをオホーツク海を見ながら食べられるとか……お前はもう…イキっている。
で、ここでお腹いっぱいになったら、この展望台上ろう。
線路と海がこんなふうに見えるなんて本当ロマンチック。野良犬相手でも告る。
で、素敵な写真が撮れたら海行こう。
駅から浜辺まで秒。
そこで直接流氷を触りながら、流氷がぶつかってきしむ流氷鳴きも聴こう。
もしあれなら舐めよう。氷山じゃないから多分しょっぱいはず。サハリン北東部の海をぜひ感じてみよう(自己責任な)。
以上北浜駅の紹介でした。
いや心の底から行ってみたい。
ちなみにオホーツクラーメンにはエビとイクラ入ってます。ひでぶっ。
∞つくね∞