前回は静岡県富士宮市にある田貫湖に行きました。
そこで釣りやキャンプするわけでもなく。
最高にかわいいポン太なるでかタヌキを見に行きました↓

そんな田貫湖の横に前から目をつけていた場所があって。
ストリートビューの散策を何度もして、ワクワクしてた場所があって。
それが。
富士山西麓では唯一残された湿原。
小田貫湿原。
ここが本当に満たされた。
動画では画的に地味とか言ったけど、実は目を凝らすとたくさんの動植物が。
植物だけで60種類以上。
トンボだけでも20種類以上。
蝶々もたくさん。そしてハエもな。
それを貸切状態で、全身で感じられるなんて。
私前世でどれだけ徳を積んだのかしら。
で、ここで突然だけど。
そもそも。
湿原って何なん?って。
そして
湿地と湿原って違うの?って。
まず【湿地】はものすごく幅広い意味があって、さっくり書くと水によって冠水する土地のこと全般。
天然でも人工でも淡水でも海水でも。
だから水田や湖沼、マングローブ林なんかも広義的には湿地と呼んでも差し支えなかったりして。
じゃ【湿原】って何?というと。
湿原はそんな湿地の中でも沼みたいな過湿な場所に泥炭が堆積して、そこに植物が生えている自然草原のこと。
※泥炭とは気温が低くて植物が完全に分解されていない土のこと。
湿原は実は思ったよりレア。
低地で軽く湿った草原くらいなら、ガンガン樹木が侵食してあっという間に森に発達してしまうから。
湿原が成り立つポイントは過湿と泥炭化。
まずは地下水や雨水など水の供給があって過湿であること。
そして冷涼な気候であること。
気温が低く微生物の有機物の分解速度が遅くないといかん。分解されない有機物がどんどん堆積してそれが泥炭になるわけで。この腐らずに泥炭化することが湿原発生の大きなポイント。
植物が枯れて分解されて泥炭ができて、またその上に植物が…どんどん湿原が発達して結果湿原が出来上がるのです。
これが本当に微妙なバランスで成り立ってて、観察すればする程面白い。
ということで。
なんにせよ。
それゆえに。
湿地というのはレアで尊く推せる存在なのです。
したがいまして、湿原には生粋の【ファン】が多くてね。
そうした【ファン】と休憩場所で会話が盛り上がって飴やらなんやら頂いたりしてね。
会話も楽しくて一通り盛り上がっちゃったりしてね。
で、話が終わって「それでは」と別れたあとに。
「ふぅ」
空を見上げて
「ふぅ」
この「ふぅ」が無いのが今回のするめ処の小田貫湿原。
なにせ人がいない。結構長い時間いたけど、全くいない。
トンボはめっちゃいる。
蝶々もめっちゃいる。
シカもいる。
人だけがいない。
動画のラストらへんに映ってる東屋でお弁当食べて、のんびり湿原をぐるっとしながら写真撮って。富士山眺めて。深呼吸して。そんな休日。
あともう一つおすすめのスポット。
この小田貫湿原より北に300m程行った場所に洗い越しがあって、ここがとても良かった。
自分が行った時は水量もそこそこだったので、スリリングという程では無かったけど、川を渡るという行為に冒険心をツンツンされました。
何度も往復した動画を撮ったけども、
「動画にするとなんか弱いな…」
とお蔵になりました。
でも楽しいのは間違いないので、ぜひセットで。
ちなみに動画冒頭につくね人形が浸かってる川はその洗い越しの川。
洗い越しの川があまりにも綺麗すぎて上流に行って降りれるところ探してそこで遊んだ時のやつ。
この場所で石に座りながら川に足つけてのんびり……しようとしたら引く程冷たすぎた。このあたりの川はなぁ。そら小田貫湿原の微生物も活動できんよ。
ま。そんなこんなで。
小田貫湿原でした。
(今回の動画も不安だ…)
∞つくね∞